例年ですとウコギは5月上旬からですが、今年は4月下旬頃から産直に出せると思います。
ウコギとは?
ウコギとはウコギ科の植物で、米沢地方では古くから食用を兼ねた垣根として利用されています。上杉の知将「直江兼続公」にて米沢で栽培が始まり、後の米沢藩九代藩主「上杉鷹山公」がウコギの垣根(鋭い棘があり垣根にし、侵入を防ぐことができ防犯上も良かったのでしょう。)を奨励したとされたそうです。
遠野でも春から初夏にかけての新芽が美味しく切り和えやおひたしをはじめ天ぷらなど、様々な料理法で食べられていたようです。
ウコギは健康食品
主に救荒食品として活用された歴史がありますが、実は栄養価が高く、ポリフェノールや食物繊維、カルシウム、ビタミンC、などを豊富に含んでおり、近年では抗酸化作用や血糖値低下作用、コレステロール低下作用、腸内環境改善などの効果があることがわかってきています。
ウコギの食べ方
ウコギのほろほろ
「うこぎのほろほろ」は、「うこぎ」をゆでて刻み、味噌漬けの大根やくるみを細かくしたものを混ぜてふりかけのようにしたもの。「ほろほろ」という名前の由来は、かつて南部藩の武士が食べようとしたら箸からほろほろとこぼれ落ちてしまったからと言うのからなそうです。
ウコギのおひたし
うこぎの新芽または新梢を色よく茹でて水気をきり、小鉢に盛るち、きざみクルミや削りぶしをかけると風味が良いです。しょうゆやポン酢でいただきます。
ウコギのおひたしに鰹節をまぶした「おかか和え」も美味しいです。ナムルも美味しいです。
ウコギのてんぷら
天ぷら粉で衣をつくり、生の葉に衣をつけてカリッと揚げます。コツは、ウコギの新芽は小さいので衣を付けすぎないことです。
お好みで醤油やだし汁で食べますが、塩がお勧めです。
ウコギごはん
塩を加えた熱湯でウコギをサッと茹でます。軽く火が通っていればいいので鍋に入れて30秒程度、色が変わればザルに取り冷水で冷やし水気を絞ります。
ウコギを刻んで炊き立てのご飯に塩又は味塩、白ゴマと共に加えて混ぜます。お好みの塩分に調整して下さい。ウコギは細かく刻み過ぎない方が風味を楽しむことができます。
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その他工夫次第で色々な食べ方ができるようです。あくが強いので揚げ物以外は通常茹でてから使う方が良いでしょう。