産直に出ている珍しい野菜の紹介です。
「ハヤトウリ」とは熱帯アメリカ原産のウリ科植物です。大正時代に鹿児島に伝わり「隼人の瓜」になったことが由来なそうです。
味は淡白で癖がなく色々と調理出来る他、様々な健康効果を期待できる栄養と効果があります。
ハヤトウリの栄養・効果
ビタミンB群の一種である「葉酸」
葉酸というのは、造血のビタミンとも言われる栄養で、正常な赤血球を作るためには欠かせない物です。
特に妊娠中や授乳中の女性は葉酸が不足しやすいので、積極的に摂取したいですね。自身の健康の為に摂取するのはもちろん、胎児の正常な発育のためにも葉酸は大切です。
また、葉酸にはタンパク質の合成を助けてくれる働きもあるので、肌や粘膜を健康的に保つ効果も期待できます。
豊富に含まれる「ビタミンK」
動脈の石灰化が起こると、高血圧や動脈硬化など、様々な病気を招く原因になります。
骨や血管にはマトリックスGlaタンパクと言われる物質があるのですが、これがカルシウムが石灰化するのを抑えてくれます。
このマトリックスGlaタンパクの働きをコントロールしているのが、ビタミンKです。ビタミンKが不足してしまうと、結果的にカルシウムの沈着が起きやすくなります。
ハヤトウリにはこのビタミンKが豊富に含まれているので、高血圧や動脈硬化の予防に良いというわけです。
ミネラルの「カリウム」
カリウムは筋肉の動きを良くする働きがあり、不足してしまうと力が出なくなってしまいます。
よく夏になると夏バテになってしまう事が多いですが、これは大量の汗をかいた時にカリウムが一緒に排出されてしまい、カリウム不足になってしまう事が要因の一つです。つまり、カリウムの摂取は、夏バテ防止にも一役買っているということですね。
もし体がだるいと感じる事があったら、カリウム不足になっているかもしれません。ハヤトウリを食べて、カリウムを補う事で体のだるさも改善するかもしれませんよ。
コラーゲンを作る「ビタミンC」
ビタミンCには色々な効能がありますが、女性にとって特に嬉しいのが美容効果です。肌にハリを与えたり、弾力を出すために必要なコラーゲンを作るためにもビタミンCは欠かせない栄養です。
どんなにコラーゲンを摂取しても、ビタミンCが不足しているとコラーゲンの生成がきちんと行われません。美容効果を期待するなら、コラーゲンとビタミンCをバランスよく摂取する事が大切です。
ちなみに、コラーゲンを多く含む食品は、鶏軟骨、牛すじ、フカヒレ、ウナギ、皮つきの鮭などがあります。
ハヤトウリのレシピ
浅漬け
材料4人分
A ハヤトウリ1個(200g)、塩こさじ1/2
B 白出汁小さじ1、塩昆布小さじ2、赤唐辛子(輪切り)1/2本、大葉細切り2枚分(あれば)
作り方
①ハヤトウリの皮をむき、縦に半分に切り、種をスプーンで取り除き、更に縦に半分にカットし4mmの厚さに薄切りにする。
②ボウルに①を入れ、塩をふって揉み込み、約10分おいて、水にさらした後水気をきる。
③保存袋に②とAを入れて揉み込み、約10分置いて完成です。
炒めもの
材料4人分
・ハヤトウリ2個(400g) ・豚ひき肉150g ・水150ml ・砂糖大さじ1 ・みりん大さじ1 ・醤油大さじ2
・サラダ油大さじ1 ・水溶き片栗粉大さじ1 ・白髪ネギ適宣(あれば)
作り方
①ハヤトウリの皮をむき、縦に半分に切り、種をスプーンで取り除き、更に縦に半分にカットし3cm角に切り、水に10分さらす。
②フライパンに油をひき、豚ひき肉、ハヤトウリの順で軽く炒め、水、砂糖、みりんを加えて蓋をし、中火で約5分煮る。
③②に醤油、水溶き片栗粉を加えて約1分煮る。
④器に盛り白髪ネギをのせる。
※売場にレシピも置いてあります。